イザナギとイザナミ夫婦の国生み日本神話を紹介!【古事記】

イザナギとイザナミの名前を聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

イザナミとイザナミは日本国土や様々な神様を創世した神様として、「古事記」や「日本書紀」に描かれている「日本の創世神」です。

現代では、ゲームや漫画などで名前が登場することが多いですが、元号が「令和」に変わった今日、「古事記」を元に天皇家に繋がる、知れば知るほど面白い日本神話の始まりの物語を改めて見てみたいと思います。

日本神話の始まりは「天地開闢」から

昔、天と地は一つでしたがそれが分かれて「天地開闢」(てんちかいびゃく)した時、天に神様が初めて生まれます。

天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かみむすひのかみ)、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)、天之常立神(あめのとこたちのかみ)の5柱の神様です。

ただし、この5柱の神様は物語からすぐに姿を消し、再登場はしません。ただ根源的な始祖の神様ということで、別天津神(ことあまつかみ)と呼ばれています。

その後、1.国之常立神(くにのとこたちのかみ)、2.豊雲野神(とよくもののかみ)という1柱1代の性別のない独神(ひとりがみ)が生まれますが、またすぐに姿を消します。

そして、次に現れたのが男性神と女性神の2柱1組を1代とする神様です。

3・宇比邇神(うひぢにのかみ)・須比智邇神(すひぢにのかみ)

4・角杙神(つぬぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)

5・意富斗能地神(おおとのじのかみ)・ 大斗乃弁神(おおとのべのかみ)

6・淤母陀琉神(おもだるのかみ) ・阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)

7・伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)

この別天津神(ことあまつかみ)以降の12柱の神様をまとめて神世七代(かみよななよ)と呼びます。ある意味、イザナギとイザナミは末っ子同士なのですね。

(以降、伊邪那岐神イザナギ伊邪那美神イザナミと呼びます。)

そうして、神々が増えてきた天界を「高天原」(たかまがはら)、地上を「葦原の中つ国」(あしわらのなかつくに)、冥界を「黄泉の国」(よみのくに)と呼ぶようになりました。

 

イザナギとイザナミの天地創造。最初の子供は「ヒルコ」

天にいる神様たちが地上を見てみると、地上は島一つない油のような物が浮くドロドロとした海が広がる混沌とした世界でした。

そこで神々は、末っ子のイザナギとイザナミに委任の印である「天の沼矛」(あめのぬまぼこ)を与え、「大地を固めて地上に国を創る」事を命じます。

天界と地上を繋ぐ「天浮橋」に向かったイザナギとイザナミは、「天の沼矛」でコオロコオロと海をかき混ぜ、天の沼矛を引き上げた時に矛先から海水がしたたり落ちて、塩が固まり、島が出来上がりました。

この島を、「淤能碁呂島」(おのごろじま)と呼びます。

イザナギとイザナミは島に降りて、「天の御柱」(みはしら)と「八尋殿」(やひろどの)という御殿を建てます。

イザナギはイザナミに、「自分の余分な部分とあなたの欠けているところを合体させて国土を創ろう」と提案。結婚式を行います

イザナギは左から、イザナミは右から天の御柱を回り、イザナミが先に「まぁ、なんて素敵な方なのでしょう」と声を掛け、「あぁ、なんて可愛らしい乙女なのだろうか」と、互いを褒め夫婦の契りを交わします。

そして生まれたのは、不具の「水蛭子」(ひるこ)でした。三年経っても脚が立たないために、葦の船に乗せて海へ流してしまいます。

2度目に産んだのは「淡島」(あわしま)という泡のような不完全な島で、国生みが上手くいかないため、高天原の神々にイザナギ(男性)の方から声を掛けるようにと助言をもらい、結婚式をやり直します。

そこからは丈夫で立派な島が誕生し、「淡路島」、「四国」、「隠岐の島」、「九州」、「壱岐島」、「対馬」、「佐渡島」、「本州」と、八つの島を生み出します。

この島たちを総称して「大八嶋国」(おおやしまのくに)と呼びます。神様も完璧な存在ではなくて、失敗してやり直す事があるのですね。

その後も島々を創り出し、日本の国土は完成したのでした。

 

イザナギはイザナミを求めて黄泉の国へ!


こうして、日本の国土を創り上げたイザナギとイザナミは、国に住む神々を次々に生み始めます。

住居の神、海や水門の神、風の神、木の神、山の神、生産の神、船の神、穀物の神・・。淤能碁呂島で育ち、巣立っていきました。

そしてイザナミが最後に産んだのが、火の神である「火之迦具土神」(ヒノカグツチノカミ)です。

カグツチを生んだ時に局部に大火傷を負い、それが元でイザナミは命を落とします。「愛している人を子供一人のために失うなんて・・」嘆き悲しむイザナギは、生まれたばかりのカグツチの首を切り落としてしまいます。

どうしてもイザナミの死を受け入れられないイザナギは、「黄泉平坂」(よもつひらさか)を通り、「黄泉の国」へ向かいます。

「黄泉の国」で再会したイザナミは、「黄泉戸喫」(よもつへぐい)という「黄泉の国」の食べ物を食べる儀式を行ったのでもう戻れないと答えます。

それでも食い下がるイザナギに、「黄泉の国の神に相談してくるのでその間決して私をを見ないでください」と言われますが、待ちきれないイザナギは、変わり果てたイザナミの姿を見てしまいます。

イザナギは、見られたくない姿を見られて怒り心頭のイザナミと死者の軍勢から逃げ出します。葡萄や剣、桃の実などを使い、なんとか「黄泉平坂」の麓にたどり着き、巨大な岩で追ってきたイザナミの行く手を遮る事に成功します。

イザナミは、「愛しい人よ、こんなひどいことをするなら私は1日に1000の人間を殺すでしょう」と叫ぶ。

イザナギは「愛しい人よ、それなら私は産屋を建てて1日に1500の子どもを産ませよう」と返した。

引用元:Wikipedia

こうして二人は決別し、地上では1日に1000人が死に、1500人が生まれる事になりました

イザナギとイザナミの物語には、数多くの教訓が含まれているように思います。鶴の恩返しや浦島太郎など、多くの童話などにも通じる話ですね。

 

イザナギとイザナミの子供がアマテラスなの?

黄泉の国から「葦原の中つ国」へ帰ってきたイザナギは、身体や身の回り品に染み付いた穢れを落とすために、九州の日向(現在の宮崎県北部)の「橘の小門の阿波岐原」(たちばなのおどのあはきはら)へ向かい、禊(みそぎ)を行います。

川の中で禊をしている最中に数々の神様が生まれますが、最後に顔を洗った時、左目から「天照大御神」(アマテラスオオミカミ)、右目から「月読命」(ツクヨミノミコト)、鼻から「須佐之男命」(スサノオノミコト)が生まれます。


イザナギは最後に3柱の貴とい子(尊い子)を得る事が出来たと、喜びます。この最後に生まれた3柱の神様を「3貴子」(みはしらのうずのみこ)と呼びます。

イザナギは、「天照大御神」に高天原を治めるように伝え、「月読命」には夜の国を、「須佐之男命」には海原の統治を命じます。

その後も、日本神話は続いていきます。天照大御神と須佐之男命の確執から天岩戸への物語や、ヤマタノオロチ討伐国主命 (オオクニヌシ)の登場、天孫降臨などの話へ続いていきます。

日本神話は神様の話ですが、すごく人間味のある深い話です。ぜひ一度目を通してみてください。

 

イザナギとイザナミの家系図が知りたい!兄妹婚だったの?

イザナギとイザナミは兄妹だったのでしょうか。イザナギとイザナミは神様なので、そもそも同じ両親から生まれたわけではありません


古事記や日本書紀の中に、イザナギとイザナミが兄妹であるというはっりとした記述はありません。世界の創世神話には、兄妹や対偶神が多いから、同パターンだと解釈されることがあるようです。

 

イザナギとイザナミを祀る神社は淡路島にある!


淡路島には、イザナギとイザナミを祀る神宮があります。

1970年から1932年までは、イザナギ1柱だけを祀っていたようですが、1932年に2柱を祀る許可が下り、イザナギとイザナミの2柱を祀れるようになったようです。

兵庫県で唯一「神官号」を持ち、古事記と日本書紀の両方に創祀の記載があるほど、由緒正しい神宮のようです。

元号が変わった今だからこそ、日本の成り立ちに思いを馳せてみるのもいいかもしれません。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)